最近民主主義よく死ぬよな

国内にもいろいろ言う人がいますが、リアルに民主主義が死んでるのは中国と中東です。
というか、中東の方は民主主義的なプロセスを経てイスラム原理主義者がトップに立つぐらいの勢いです。
一方、イスラム原理主義者や、その一歩先の過激派の主張は、我々としては受け入れがたいことばかりです。女は所有物であり学問はいらない、イスラム教徒以外は人間じゃないから奴隷として売っていいと言ったところが主ですね。
これに対して、西洋社会の回答は融和ではなく、よりにもよってこれに真正面から対立したマララちゃんを平和の象徴に公認してしまいました。これはどう取り繕っても、イスラム教徒は全員死ねというメッセージ以外の何者でもありません。
こんな国際情勢の中で、日本は国を挙げてイスラム教に改宗するのでしょうか。共産党とか民主党の人たちの意見によると今日にでも改宗するらしいですが、僕は嫌です。というか、共産党無宗教じゃないんですか。
早い話、常識の範囲内の対応では、何をどうやっても日本はイスラム過激派のテロ目標リストに入ります。対米追従でテロの可能性が高まろうはずもありません。というか、アメリカをもっと強気にさせてあのあたりから人間を駆逐するぐらいの勢いでやらないとテロのリスクは減少しません。
中国に関しては、僕としては何があっても絶対にチベット人にだけはなりたくないというのが個人的な意見なんですが、国際社会の目があるからそうはならないよという意見も根強いですね。
まあ、国際社会はそういうことがあったら批難したくなるでしょうね。実際に批難したらその瞬間に国連が消えてなくなるんですけどね。
さすがにそんな強硬手段は一度きりでしょうが、その一度きりのカードはどこで切るのが適当でしょうか。新シルクロード構想にあわせてモンゴルあたりですかね。


植民地時代から冷戦構造崩壊までは、西洋文化の中での内ゲバでしかありませんでした。日本は一瞬メインプレイヤーになりましたが、西洋思想の枠内でしか動いていませんでしたし、結局、どこが勝っても大きな価値の変動など起きない状況でした。たとえ、共産主義が世界を席巻しても、です。
冷戦終期から20世紀中ぐらいまでの多様化も、西洋の論理と折り合いのつく範囲内で認可されていきました。
ただ、今残っている問題はそんなに単純なものではありません。もう絶対に捨てられないものを、何か捨てないと先に進まないのが現状です。その「捨てられるものリスト」に入らないために、今できる努力はするべきです。
集団安全保障を主張すれば冷戦構造から頭が切り替わっていないと反論する人がいますが、僕から言わせれば、そういう考えこそ冷戦批判の構造から頭が切り替わっていない証拠です。

今までの国際情勢は軍事・経済・外交で語ることができました。なぜなら、世界に影響を及ぼせるほどこれらの力を持っていたのは西洋の価値観を共有する国だけだったからです。これからは、かならずしもそうではない国・・・中国、中東、インドとの共存共栄、もしくは闘争を、もっと真剣に考えねばならない時代に入っていきます。